防災訓練を行いました
- 評議員 新保
- 6月22日
- 読了時間: 4分
更新日:7月7日
6月22日10時より、今泉公園で防災訓練が行われました。
当日の参加者は合計50名ほど。消防署の方にもご参加いただきました。
好天に恵まれすぎて、ちょっと暑かったのですが、熱中症対策として参加者の方には500mlペットボトルが配布されています。
また、木陰に長椅子を作って座っていただきながら、さまざまな訓練・講習が行われました。
内容は以下のようなものでした。
▼炊き出し訓練
例年お米を炊いていますが、実際の災害時にどのような食料があるかもわからないため、今年は素麺を使用しました。
素麺と言っても、「配給食」を想定した、通常とは違う調理法です。
1食分づつ、今回は 25g の麺に150cc のつゆ(つけ汁より2倍程度薄めたもの)を耐熱ビニール袋に入れ、15分湯煎すれば食べられます。
水で〆ないので、いわゆる「素麺」のイメージとは違う柔らかめのものとなりますが、美味しくいただけました。
災害時には暖かい汁ものがあると良い、とよく言われます。特に冬場であれば、おにぎりよりもこうしたものの方が適しているように思いました。
▼仮設トイレ披露
町内会で仮設トイレを購入し、備蓄しています。このトイレの組み立て・披露が行われました。
現状では4セット購入していますが、今後さらに数を増やす予定です。
ここからは、消防署の方が中心となった講習・訓練です。
▼消火器訓練
本物ではない「水消火器」を使用した、消火訓練が行われました。
水消火器は、形状などは本物の消化器と同じで、使用手順を学ぶことができますが、実際の薬剤ではなく水が出ます。これで、炎を想定した的に当てて水圧で倒す、という訓練です。
消防署の方から、簡単な知識講義もありました。
家庭用の消化器は、通常火災、油火災、電気火災のいずれにも使用できる薬剤粉末が入っています。
この薬剤は熱で溶けて火災の表面を覆い、酸素供給を絶って火を消す、という仕組みです。そのため、弱めに広く火元に降り注がすのが良いそうです。火に近づきすぎると、噴出の勢いで薬剤が飛び散ってしまい、効果が落ちます。
このことを頭の片隅に置いておくだけでも、初期消火の際に効率よく火を消せるそうです。
「使い方」を学んでも、家に消火器がなくては使用できません。
ホームセンターで売ってますし、高いものでもありませんから、各家庭で消火器を備えるようにしましょう。
町内にも誰でも使用できる消火器を置いてあります。普段気にして位置を覚えておくとよいかと思います。
▼AED 講習
人が倒れ、心停止している際に使用するのが AED です。
心停止の原因にもよりますが、その原因診断から自動で行い、可能であれば回復を試みます。
装置を開けさえすれば、自動的に電源が入り、機械自体が使用方法の説明を始めます。
そのため、有事の際でも慌てずに使用できます。
とはいえ、一度こうした訓練に参加して手順を覚えていると、自分の周辺の人の命を救う助けになると思います。
これは各家庭で持つような機械ではありませんが、町内数カ所に置かれていますので位置を覚えておくとよいかと思います。
▼緊急搬送講習
緊急時、動けない人を移動させるための方法について、講習がありました。
家にある材料で簡単な担架を作る方法と、担架で人を動かす際の注意点。
また、材料がなくともただの椅子でも搬送の役に立つこと、それすらない場合でも人を運ぶコツなど披露されました。
道具のない搬送は訓練された消防の人がやると簡単そうに見えますが、慣れていない際にはあまりお勧めしないそうです。ただ、本当に緊急時に知っていると知らないとでは大違いなので、方法を聞いておくだけでも安心感につながるとは思います。
消防署の方による講習はここまでで、以降はまた町内会の担当に戻ります。
▼各家庭にある物での工夫
緊急搬送講習でも家庭にある物で担架を作ったりしたのですが、家にある物で工夫できることは多いです。
腕の骨折時、添え木をして補足した三角巾で縛り、さらに三角巾で腕を吊る、というのは正しい方法ですが、三角巾を備えている、という家庭は少ないかと思います。
添え木の代わりとして、新聞紙でも段ボールでも、折りたたんだり丸めたりして固くすれば使えます。細い三角巾の代わりはネクタイでも十分です。(細すぎると血流を止めてしまうので、ビニール紐で縛ったりするのは避けた方が良いでしょう。ただ、これも添え木との組み合わせで直接腕を縛らないようにすれば大丈夫です)
腕を吊るのも、コンビニ袋などをうまく利用することで行えます。防災担当者から実演も行われました。
▼防災クイズ
最後に、全5問の防災クイズが行われました。
全問正解者には、ささやかですが商品が提供されました。
また、防災訓練の参加者の方には、参加賞として鎌倉市指定ゴミ袋が配布されています。
参加者の方々、参加ありがとうございました。
今回来られなかった方も、自分の命を守るための訓練ですので、機会を見て参加していただけると良いかと思います。
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